閑さや…
田舎日記 2023.08.04
松尾芭蕉が詠んだ俳句の中に『閑さや岩にしみいる蝉の声』という句があります。私が言うまでもなく夏の静粛さの中に蝉の声だけが聞こえるが、その声も岩に吸いこまれるように感じて蝉の声が一層静粛さを際立たせるとともに岩と蝉の対比が自然の厳しさと生命の儚さをしめしている…といった一句ですが、そういえばここのところ蝉の声すらも聞こえない…と思っていたら、久しぶりに蝉の声を聞くことができました。
一昨日の夕方のことでしたが、ハート型の葉が際立つ会社内にある桂の木に蝉がとまり鳴いていました。そこで思い浮かんだのが芭蕉の一句でした。少しロマンを感じます…。